まんぷく第36話の感想「何のための塩づくりか」

萬平(長谷川博己)の塩づくりへの準備も大詰めです。全ての資材が揃い、萬平は男たちに再度塩づくりの工程を説明して、男たちは海に駆け出します。

 

鈴(松坂慶子)はそんな男たちを見て、食事作りに憂鬱そうです。福子(安藤サクラ)とお手伝いにきたタカ(岸井ゆきの)を含めて、今日は仕事始めを祝ってごちそうを作ります。

 

とにかく鉄板に海水を流す単純作業が続きました。男たちはだんだん飽きの上に疲弊していきます。その様子に萬平はみんなで歌を歌って、気分を変えようと提案しました。

 

咄嗟に神部(瀬戸康史)は軍歌を唄い出しますが、地獄の戦場を知る元兵隊たちは軍歌を嫌がり、今の流行り唄にして欲しいと願います。萬平は「りんごの唄」を唄い出し、男たちもそれに習いました。

 

昼食に巻き寿司やらごちそうが並び、男たちは喜びました。鈴が夕飯はごちそうじゃないと釘指します。そうこうしているうちに、初めての塩が出来上がりしました。

 

 

喜び合う萬平や福子たちでしたが、なぜか男たちは一言も発せずその様子を見ています。不思議に思って刀萬平に、男たちは出来た塩の量の少なさに、ショックを受けた事を口にしました。

 


一日かけて作った塩がたったこれだけで、塩で儲けられるのかと感じた様です。
確かに一日歌でも歌ってないと作れないくらい苦労したのに、一升マス一山分の塩しか作れないなんで、ショックですよね。

 


萬平は作業になれて行けば問題ないとなんとか男たちの気持ちを持ち上げようとしますが、その様子を見た鈴は、「塩づくりを辞めるなら今のうちだ」と言い出します。

 

 

全体の空気が諦めムードになって行く中、福子が鈴の意見に珍しく賛成しました。
驚く萬平でしたが、福子は男たちに「このまま諦めますか」と問いかけます。

 


「ここで諦めて大阪に帰ってくれてもいい。今日までのお給金はちゃんと払います」と言葉を強くして福子はさらに問いかけました。すると神部や男たちは次々ここで塩づくりに挑戦すると手を上げました。

 


帰っても仕事が無い、諦めてしまうのは悔しい色んな思いで、男たちはここに残る事にします。福子は鈴の意見に賛成していると見せかけて、男たちに発破をかけたのですね。

 

 

こうしてやる気を取り戻した男たちと萬平に、福子は改めて最初に作った塩を、近所のラーメン屋に差し上げようと提案します。

 

 

塩が足りず味が薄いと言われ続けたラーメン屋の主人は、大いに喜び、みんなにラーメンをタダで振舞います。

 

 

そんなラーメン屋の姿を見て、福子は萬平が以前言っていた「世の中の役に立つ仕事、みんなかせ喜んでくれる仕事がしたいという言葉が実現したと言います。

 

 

そして男たちにみんなの仕事が、こんな風に他人を喜ばせている事を教えたのです。こうして萬平の塩づくり一日目は終わりました。果たしてこの塩づくりはちゃんとお金になるのでしょうか。

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