まんぷく第26話の感想「公平と不公平」

戦争が終わり、日本の情勢は戦中よりさらにひどく、お金儲けのために品物の単価がひどく上がり、それでもモノが無いためみんながそれにお金を出そうとしていました。

 

克子(松下奈緒)の四人の子どもたちは、自分たちにも何かできないかと、克子に隠れて靴磨きを始めます。

 

子どものする事と易く見られ、値段を値切られてしまいますが、子どもたちはそれでも少しでも克子の役に立つならと、靴を磨きました。

 

克子は子供たちが稼いできたお金を受け取りながら謝り、泣いてしまいます。こんな事をさせるために、子どもを育てているわけではないという克子の悔しさが伝わりました。

 

戦争が終わったのに帰って来ない忠彦(要潤)にも、自分が守ると言っていた子どもたちにこんなことをさせて、申し訳が無かったんでしょうね。

 

その話を聞いた鈴(松坂慶子)は、萬平(長谷川博己)は何もしないのかと責めだしました。
「発明家なんだから人が欲しがるものを作らないのか」と言う鈴に、萬平は頭を下げるだけでした。

 

モノが無く、何か生み出せるモノを作れる状況じゃない今、萬平は立ち尽くします。
福子(安藤サクラ)はそんな萬平に、「今はみんなで助け合って何とかする。萬平さんにはもっと先の事を考えていてほしい」と言いますが、萬平は何もできていない自分を悔やんでいました。

 

食事はすいとんがつづき、子どもも辟易しているようです。福子は目をつぶって大福だと思えばいいと明るくアイデアを出しますが、子どもたちは簡単には騙されてくれませんでした。

 

ついに鈴は、自分の高価な着物を売ってもいいと言い出しました。しかし、闇市では百円(今の一万円)と値付けされました。


いいものだからもっと値を上げろと交渉する服との鈴に、フラリと現れた男が「この着物はいいものだ、もっと良い値で売れる」と言ってくれます。なんとその男は世良(桐谷健太)でした。

 

 

福子は再会に喜び、暮らしている克子の家に、世良を招待します。萬平も世良も互いの無事を喜びました。鈴は世良が着物を三百円で買ってくれた事を喜びました。

 

 

しかし、世良は今闇市で商売をしていて、三百円で買った着物を、金のある人間に三倍にして売る聞き、福子たちは驚きます。

 

 

そんなズルイ事をするのかとみんなが憤りますが、世良は「今は不公平な時代だ。得をする人間と損をする人間しかいない」とこの時代の生き方を、福子たちに教えます。

 

 

黙って世良の言う事を聞いていた萬平に「いつまでくすぶっているんだ発明家の立花くん」と世良は焚きつけました。萬平は世良の自信と逞しさを羨みます。

 

 

福子は配給所で見た焼け出されて自分を証明するモノすらない人の事を話し、そんな人もいるのだから、今はしょうがないと話します。

 

すると萬平は今人が一番欲しがるものが「自分を証明するもの」だと気づきました。さあ、発明家萬平は、どの様に動き出すのでしょうか。

 

 

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