まんぷく第25話の感想「食べられる幸せのラーメン」

昭和二十年夏、ついに長く続いた戦争は終わりました。10月にはいり、焼け野原になった大阪に克子(松下奈緒)たち家族が帰ってきました。

 


上郡から戻ってきた福子(安藤サクラ)たちは、戦火を逃れた克子の家に居候する事となりました。それと言うのも、萬平(長谷川博己)の会社も、萬平と福子の家も、鈴(松坂慶子)の暮らす今井の家も燃えてしまっていたからです。

 

 

家が無くなってしまった事がショックで落ち込む鈴でしたが、克子も夫の忠彦(要潤)も終戦から二カ月たっても帰っておらず、心配げです。同じく戦地へ赴いた真一(大谷亮平)も、福子の友人たちも消息が分かりません。

 

 

戦後の大阪はまだまだ電気不足物不足で、ご飯の貧相なすいとんです。育ち盛りの子供たちは不満が募っているようでした。福子たちはお金に代わる着物を持って上郡に向かいました。野菜などと交換してもらうためです。

 

 

克子は闇市で、着物とお金を交換してもらうため必死に取引します。何処にでもある石鹸一個が15円(1500円)なんて震えちゃいますね。大切な着物が一万円程度で売りさばいて行かないと、物が買えないなんて戦争は終わったのに、今度は同じ日本人同士で戦ってるみたいで悲しい話です。

 


上郡で萬平は自分の作った根菜切断機とお米を交換してもらいましたが、田舎の上郡で上品な着物と交換は中々上手く出来ませんでした。

 


交渉下手な萬平は、福子に迷惑をかけていると謝りますが、福子は「いつか萬平さんは誰もが喜ぶものを作ってくれると信じて、今は気にしなくていい」と微笑みました。

 


ぶつぶつ交換の帰り道、行列が出来ていたラーメンの屋台に、福子と萬平も並びます。
2人で以前一緒に食べたラーメンを思い出し、二人は幸せな気持ちで溢れました。具のないとても少ないラーメンを、二人で一杯分け合って食べます。

 

 

なんか一杯のかけそばですね。幸せになる手っ取り早い方法は、食べることだと福子と萬平は思います。そんな二人の隣に、行方の分からなかった牧善之介(浜野謙太)と恵(橋本マナミ)が姿を現し、やっと会いたかった親しき人に会え、福子は大はしゃぎするのでした。

 


美味しいものを食べて、親しい人と一緒に笑い合える。こんなに幸せな事ないですよね。

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