まんぷく第58話の感想「信じる人々」

萬平(長谷川博己)が捕まった事が新聞に載り、それは進駐軍が書かせた大変萬平たちが反乱分子だという悪評な記事でした。

 


福子(安藤サクラ)は「萬平は決して悪い事をしていない」と信じることしか出来ません。三田村(橋爪功)が会長を務める大阪商工会の面々も、世良商会と関わっている事で進駐軍に目を付けられるのではないかと不安がっていました。

 


世良(桐谷健太)の心配ではなく保身を考え距離を獲ろうと考えているようです。たちばな塩業に至っては、もうだめだろうと結論付けていました。三田村一人、そうであってほしくないという顔はしていましたね。

 


福子の元にも塩の専売局から、新聞の内容に影響されてか、取引を考えさせてほしいという一方的な連絡がありました。どんなに福子たちが信じても、上っ面しか萬平たちを信じていない人たちは、引き潮のように居なくなっていくようです。

 

 


萬平の取り調べは続いていて、ビンガム曹長はダネイホンについて詳しく聞き込みをします。それを丁寧に説明し、金目当てで無くただ人の役に立ちたいとダネイホンを作った事を萬平は切々と話しました。

 


世良もこの間魚が獲れなかったのは、タイミングが悪かった事を訴えます。潮の満ち引きや、魚が寄ってくる時間帯を考えて、もう一度手りゅう弾を投げるべきだと言うのです。

 


あまり真剣に取り合ってはくれませんでしたが、そこに萬平を弁明しに来たと言う人間が憲兵所に表れたのです。それはすっかり出世して大阪歯科医師会理事になった牧善之介(浜野謙太)でした。

 


牧は過去に萬平が濡れ衣を着せられて日本の憲兵に捕まった事を切々と説明し、萬平が新聞に載る様な悪行を働ける人ではない事を説きました。

 

 

次に弁明に現れたのはなんと加地谷(片岡愛之助)です。加地谷は自分が萬平に濡れ衣を着せた事を正直に話し、そんな自分を萬平が許し、光ある世界で生きるよう諭してくれたことを米兵に訴えました。

 


加地谷はあれからチンドン屋を仕事としていて、今は萬平の無実を訴えるチラシを配っていました。米兵たちは次々に萬平を擁護する者が訪ねてくる状態に驚いています。

 


後日は加地谷は萬平が釈放されていないか福子に電話をしていました。まだ釈放されていない事に驚きつつ、萬平はそんな事をする人間じゃないと、福子にも強く訴えてくれました。

 


同じ様に牧も福子を訪ねて、家族が庇っても信じてくれないかもしれないが、他人の僕たちだからこそできることがあるんだと、弁明に立った話をしてくれます。

 

 

決して人殺しの武器は作らず、人の役に立つモノを作っていた萬平の人柄がこんな風に、彼を助けようとしていました。

 

 

しかし、人での足りないたちばな塩業は、ダネイホンの材料も無くなりつつあり、ピンチのままです。福子は自分に今できる事を必死に考え、英文で必死に嘆願書を作成始めました。

 


ビンガムも萬平の人となりを理解し始め、この取り調べの無意味さを感じているようです。そろそろ釈放を考えているようですが、別の兵は裁判にかけるべきだと言います。裁判って弁護士もいないのに、萬平たちは勝てるのでしょうか。

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