まんぷく第31話の感想「あるもので、ないものを作ろう」

昭和21年6月。福子(安藤サクラ)、萬平(長谷川博己)、鈴(松坂慶子)、神部(瀬戸康史)の四人は、泉大津に移り住みました。たどり着いた海に鈴以外の三人は大はしゃぎしていました。

 

萬平が買った倉庫は軍人の施設だったようで、下には会議室を思わせる広い部屋、二階に上がると個室が三つありました。それと大きな鉄板が80枚もある倉庫付です。萬平はそれをどのように使うか考えだします。

 


そんな萬平の隣で釣竿を見つけた神部は、釣りに出かけてしまいましたが、成果は出るのでしょうか。広い建物を鈴と二人でくたくたになりながらも掃除する福子の元に、戦中疎開で離ればなれになった友人のハナ(呉城久美)が訪ねてきます。

 

 

彼女はこの辺の地主に嫁入りして、すでに子供も設けていました。福子に孫を要求する鈴は羨ましがります。ハナから貰ったお野菜やお米、そしてたった一匹ですが、神部のつってきた魚で四人は夕飯を取ります。

 


しかし萬平は鉄板の使い道で頭がいっぱいです。大阪の克子(松下奈緒)の家では、忠彦(要潤)が夜になっても筆を止めず、絵に集中していました。

 


娘のタカには、電灯のあたりで見えるその絵は暗く、父を心配します。忠彦の見えている世界と正常な視覚の娘とは絵の見え方が違うようです。

 


悩みっぱなしの萬平を、福子は夜の海へ散歩に誘いました。鈴に今の生活を不安に思われている事を、萬平は気にします。しかし福子は、萬平がこれから何に気が付き、どんな発明をして困っている人たちの役に立つのかワクワクしている事を教えました。

 

 

そして、この環境なら子供もいいかもしれないと二人は話し合いました。翌朝、朝陽で絵の具の乾いた忠彦の新しい絵を見たタカが、キレイだと驚き感心し、何より喜んでいました。

 


克子も忠彦の新しい絵も素敵だと伝え、忠彦も安心してようです。福子たちは近くのラーメン屋に、四人で食べ来ていました。どうやら塩が物不足で買えず、薄味だったようです。

 


闇市でもまだまだ塩はたかく手に入りにくいものでした。ラーメン屋の主人のその話を聞き、萬平は目の前にある海と、自分の抱える鉄板が結びつき立ち上がります。無ければ塩を作ればいいのだと思い付くのです。

 


思いついたら動かずにはいられない萬平は、神部と共に明日にでも塩づくりを学びに、塩で有名な赤穂へ赴くようです。新たな萬平のひらめきは、上手くいくのでしょうか。
楽しみですね。

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